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《解説》 [講座]

 <解説>
① <和語>とは、日本語、やまとことば、日本固有の言語。<漢語>とは、漢字、とくに音読の熟語。
② 名詞には、普通名詞・固有名詞・数詞のほか形式名詞がある。代名詞は別品詞とする。
③ <形式名詞>は、原則かな書きとする。例:こと・もの・ところ・ほう・ため・まま・うち・とき・はず・とおり
④ 同じく<形式動詞(補助動詞)>があり、かな書きとする。例:(~して)みる・(~して)いる・(~で)ある・ほかに、「いく」「くる」「あげる」「くれる」「もらう」「やる」「くださる」「いただく」「おく」「しまう」等々。
⑤ 同じく<形式形容詞(補助形容詞)>の例:(~て・で)ない(~て・で)よい
*これら③~⑤の形式語をかな書きにするのは、本来の意味が薄れているからです。また、直前の文節と合わせて1成分となります。したがって、形式というのです。

⑥ 動詞には活用の種類(未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形)のほかに、<自動詞><他動詞>の区別がある。「~が~する」のが自動詞、「~を~する」のが他動詞と見分けてもよいが、正確には、「動作の対象を必要とする」のが他動詞、必要としないのが自動詞、たとえば、ガラスを割るという場合、「割る」という動詞はガラスという対象があるので他動詞だが、ガラスが割れる、とした場合、「割れる」という動詞はそれ(ガラス)自体の動作なので自動詞となる。自動詞・他動詞は書き手の意図と関連して用いられるので、読み手もこの区別は軽視できないわけです。
*なお、「空を飛ぶ」の「空を」は対象ではなく場所(出発点・通過点)を示すので、「飛ぶ」は他動詞ではない。たとえ「鳥が飛ぶ」といっても、飛ぶは自動詞です。「が」と「を」だけで区別しないように。*送り仮名のつけ方も異なります。例:落ちる(自動詞)、落とす(他動詞)。
⑦ 「走れる」のように、~できるという意味をもつ動詞をとくに<可能動詞>と呼ぶことがあります。可能動詞は、動詞の<五段活用ー走る>に可能の助動詞「れる」がついて、音の変化を起こしてできたものですが、1単語の動詞となります。*したがって、五段活用以外の動詞(上一段の「見る」下一段の「出る」カ変の「来る」など)に「れる」をつけるのは<誤用>とされます。*
その場合、同じ助動詞の「られる」を用い2単語として可能を表します「」ー「見・られる」「出・られる」「来・られる」。

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