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二、ことばはかわる?ーいろいろな語法 [講座]

 <前回の答えおよび解説>
 レッスン1、読点をで「二重にし」で打つか「二重にして」で打つかで意味が異なります。読点をおろそかにしてはいけないということです。
 レッスン2、文はなるべく短めにという例です。「高原だった。」「冷たかった。しかし」と続けると分かり易いです。
 レッスン3、文体を統一すること。「ですか」(敬体)と「だ」(常体)を混在させない、文末の「だろう」(常体)を敬体にするなら「でしょう」。
 レッスン4、ア、(あなたは)「待つ」のだから<述語>という成分。イ、呼びかけや感動詞は<独立語>。ウ、「すいすいと」が「飛んでいる」を修飾(詳しくする)する<連用修飾語>、修飾される(うける)ほうが用言なら連用修飾語、体言なら連体修飾語。エ、「私は(主語)夏には(連用修飾語)旅行する(述語)」という意味をとらえること。オ、(それは)「ぼくです」という意味で<述語>です。
 レッスン5、a<複合語>は、「はだ」「寒い」、「青」い「空」、「見」「知らぬ」。b<接頭語>は、「こ」「きれい」、「み」「ほとけ」、「お」「宮」。c<接尾語>は、「静か」「さ」、「えら」「ぶる」、「お宮」「さん」、「秋」「らしい」。あとの「オオカミ」「よろこび」「真珠」は1語のことばです。《以上解答です》                 *つづく
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 第二章 言語編 表現のための12か条 その二/ことばはかわる?

<プロローグ> 次のア~オの各文には従来、誤りとされる言葉遣いが含まれる(下線部)が、これについて考えましょう。
ア、新しく輸入されたパンは、いつになったら食べれるのでしょうか。
 ポイント:「食べれる」は一部地方では昔から何ら問題なく使用されているが、全国的にも最近は、ほとんど疑問視されなくなりましたね。ただ、テレビのテロップ(主にNHK)では修正されて「食べられる」としています。文法的には誤りだからです(後半解説)。
イ、近頃の若者とかは言葉を知らないから、「自分的には」などという。
 ポイント:「~的」という言い方は便利?なものだから、やたらと使いますね。最近、「個人的には」という言葉が多発しています。「私は」となぜはっきり言えないのでしょうか。なお、文中の「~とか」は、並立の助詞だから、「AとかBとか」というときに使いましょう。
ウ、先日、私の娘が「きれいくない」と口にするのを聞いて、なにか変だなと思った。
 ポイント:これは「おもしろくない」「大きくない」などとの類推からでしょう。ある形容詞を否定するときに使いますが、「きれい」は「~い」ではなくて「きれいだ」という形容動詞だから、「きれいでない」が正しいのです。「嫌いくない」「好きくない」もだめ。
エ、「とてもおいしいです」というのはワンパターンの味覚感想です。
 ポイント:いつのまにか定着してしまった言葉遣いですから、おかしいと言うほうがおかしいかもしれませんが、貧弱な語彙(ごい)のなせるわざ。「けっして」や「ぜんぜん」と同様の否定を伴う副詞というのが本来です。「ぜんぜんよかった」と言われると、私などは耳を疑います。
オ、何かと耳障りなのが、「すごい」の連発。ああ、「耳障り」がいいなんて言わないでね。
 ポイント:「すごい上手です」「すごい疲れたよ」など、文法的(「すごく」が正しい)にも語彙的にも問題です。そのうち「すごくすごい」と言われそうで、気味が悪い。
(この項つづく)
  

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一、ことばには決まりがある [講座]

                           *前回の答え/すべて〇である。
用語の説明
① <文>とは、考えや感情を表す一続きの言葉の列をいい、句点(?や!の場合もある)をつけて まとまりを示す。
② 文中でさらに細かく分けて、意味や読み方の区切りをつけるのが、読点である。
③ <文体>とは、文章の「姿・形」をいうが、ふつうは文末の表現から「だ。である。」の<常体>と、「です。ます。」の<敬体>に分けられる。
④ 右のほか、「話し言葉」または「口語体」、「書き言葉」または「文語体」をいう場合もある。
⑤ 主語・述語・修飾語・接続語・独立語などを<文の成分>といい、一つの成分で一つの文を表す場合を「一語文」という。《例》私?(主語のみ)、行くよ(述語のみ)、ああ(独立語のみ)
⑥ 言葉の最小の単位が<単語>で、そのうち<自立語>が、名詞・代名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞、<付属語>が、助詞・助動詞、計11の<品詞>に分類される。
⑦ 一つ以上の単語が集まって<文節>となる。(小さい単位から、単語ー文節ー文ー段落ー文章となる。)
⑧ 自立語の中には、次のような、ア<複合語>イ<接頭語>ウ<接尾語>がある。
 《例》ア 本箱・書き始める・名高い・人々  イ お湯・ご飯・真っ黒・全日本  ウ 深さ・私たち・中村君・春めく

レッスン
1.次の文に1つ読点をつけて分かり易くしなさい。
 二重にしてくびにかける数珠。
2.次の文章はだらだらと長いので、句点や接続詞を用いて分かり易くしなさい。
 私が歩いているのは、海抜八百メートルほどの高原だったので、六月の末といっても、風はまだ冷たかったが、見るかぎり目の覚めるような若葉で、山道の道端には(後略)
3.次の文を正しい文体に改めなさい。
 「あなたの好きな科目はなんですか」ときかれたら、「国語だ」と答えるだろう。
4.次の各文の下線部の<文の成分>を答えなさい。
 ア、待ってなさい、すぐ帰りますから。
 イ、ひろしさん、用意はできましたか。
 ウ、すいすいとつばめが空を飛んでいる。
 エ、夏は旅行することにしている。
 オ、はい、ぼくです
5.次の語群から、a<複合語>、b<接頭語>、c<接尾語>をみつけて記号をつけなさい。
 ・はだ寒い  ・青空  ・こぎれい  ・静けさ  ・オオカミ  ・えらぶる  
 ・よろこび  ・真珠  ・見知らぬ  ・みほとけ ・お宮さん  ・秋らしい

*正解は次回に  





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