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表記10則 3~5 [講座]

 3.安易に多用しないほうがよい接続語・修飾語
 例:「そして」「また」「なので」「すごく」「とても」、これらは、文章を単調にし、稚拙な漢字を与えてしまうからです。
 ものの順序をしめす「そして」は、つい使ってしまう手軽さがあります。AそしてBという場合、接続語がなくても文意は通じますし、むしろ文が引き締まります。「および」「また」なども同様です。
 「なので」は「ゆえに」とともに高校生や大学生がよく用いますが、やはり軽い感じです。「したがって」に置き換えると、前後の論理が明快になるか否かよりはっきりしますよ。

 4.順接の助詞「ので」「から」と逆接の「が」「のに」には注意が必要です。長いセンテンスの中でこれらを繰り返しつかうと、意味があいまいになったり、だらだら文になったりします。特に「が」には単純接続と逆接とがあり、読み手を惑わせます。「私は早朝の風景が好きですが、夜景も好んで見ています」という場合の「が」に意味があるかないか、考えてください。

 5.読点(、)を少なく、句点(。)を多くする(ように心がける)のがコツ。つまり、4で挙げた欠点を防ぐためにも、1つのセンテンスを短くすることです。文章にリズムがうまれ、分かり易い内容になります。
 作家の故・丸谷才一さんは句読点を「誰しも手を焼く難物」と言いますが、誰しもって、みなさん手を焼くほど工夫していますか。なんの気もなしに漫然と、てん・まるを打っているのではありませんか。コマーシャルで「いま、はやりの。」のようにてん・まるをデザインのごとく扱う傾向もみられますが、含蓄(何かしらの意味)を匂わせて、いいんじゃないですか。
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