第一章 文章入門/基礎編 [講座]
ものごとの動作や現象には、おおざっぱに言って「はじめ」「なか」「おわり」の順序がありますね。
文章を書く人も読む人もそういう順序に従っているはずです。ここで大事なことが一つ、読む人が読みやすい文章を書くことです。
世の中には難しい文章がなんと多いことでしょう。書く人が一方的に難しく書いているからです。それがいいと、あるいはそれが高邁な文章であると錯覚しているのです。
小学生から高校生までを悩ませる(いえ教師だって悩む)国語や社会の入試問題も、わざと難解な文章を出題しているとしか思えないものもあります。
といっても、それらの文章にも順序があるはずです。おおまかに言えば、次のような手順で文章は成り立っています。
1.主題と構想、2.材料と取材、3.叙述と構成、4、最後に推敲と清書 これらについて簡単に説明しておきます。
(つづく)